セラミック発振子 セラロック®は、圧電セラミックス (通常PZTと呼ばれるチタン酸ジルコン酸鉛が多い)
の機械的共振を利用したものであり、共振周波数によっていろいろな振動姿態 (モード) が使われています。
このような発振子としては、従来から水晶振動子がよく知られています。
また、電気的共振を利用したものとしては、CR発振回路、LC発振回路があります。
水晶振動子とLCもしくはCR発振回路との中間に位置します。
発振周波数の温度係数は、水晶振動子が10-6/℃以下であり、またLCやCR発振回路が10-3~10 -4/℃程度であるのに対して、セラミック発振子は-20~+80℃で10-5/℃が得られます。
通常の水晶振動子の約1/2以下のサイズとなります。
量産性を考えた設計がなされています。セラミック発振子はCR、LCなど電気的共振を応用したものと異なり、機械的共振を利用してい
ますので、基本的に外部回路や電源電圧の変動などの影響を受けにくく、無調整で高安定な発振回路が得られます。