電子部品のはたらき

コンデンサとは?

最終更新日:2023/06/27

コンデンサとは?

コンデンサは電気を蓄えたり放出したりする電子部品です。
直流を通さないで絶縁するはたらきもあります。
電子回路では必ず使うと言って良いほど、電子機器に欠かせない部品です。

村田製作所のコンデンサ (キャパシタ) の製品情報はこちら

どんなはたらきがあるの?

電圧を安定させる
充電や放電を行うことで、電圧の変化を吸収します。
ノイズを取り除く
電気の通り道で、余計なノイズを横道にそらします。
信号を取り出す
直流はさえぎり、周波数で信号をより分けます。

このほかにもいろいろなはたらきがあります!

どんなしくみなの?

コンデンサの基本は、空気や絶縁体をはさんで向かい合った2枚の金属板。そこに電圧をかけると、金属板にどんなことが起きるかを、動画で分かりやすく紹介します。

もっと詳しく知りたいときは コンデンサの基礎

動画:コンデンサのしくみ

どんな種類があるの?

セラミックコンデンサ

誘電率の高いセラミックスを使っています。
小型で熱に強く、高周波の回路でも使えます。

周波数特性が良い 用途: 無線回路、デジタル回路

シリコンキャパシタ

半導体プロセスを用いて3D構造を実現し、超高密度の容量が得られます。

高密度容量 用途: 無線回路、デジタル回路

電解コンデンサ

アルミニウムなどの金属と電解質を使っています。
極性がありますが、大きな容量が得られます。

容量が大きい 用途: 電源回路

フィルムコンデンサ

誘電体にプラスチックフィルムを使っています。
温度による容量の変化が小さく、高精度です。

温度特性が良い 用途: オーディオ回路

可変コンデンサ(バリコン)

容量を変えることができるコンデンサで、ツマミをまわすと金属板の向き合う面積が増減する構造です。

容量を何度も変えられる 用途: ラジオの同調回路

トリマコンデンサ

回路の微調整や部品のばらつきを補正するための可変コンデンサで、組み立て時に専用ドライバで調整します。

一度調整したら固定する 用途: 発振回路、無線回路

どんなものに使われているの?

さまざまな電子機器の中でたくさん使われています。
例えばチップタイプのセラミックコンデンサだと・・・

ケータイには約230個、パソコンには約730個、デジタルテレビには約1000個のセラミックコンデンサが使われています。

知っておこう!コンデンサの記号と単位

記号: C 単位: F (ファラッド) 1F=1,000,000µF=1,000,000,000,000pF 1µF=1,000,000pF

電子工作などで用いるコンデンサの静電容量は非常に小さく、Fでは大きすぎるので、100万分の1にあたるµF (マイクロファラッド) や1兆分の1にあたるpF (ピコファラッド) を使います。

コンデンサの静電容量は、本体に表示されていますが、小型のコンデンサでは3つの数字を使って表します。

たとえば「104」であれば・・・ 10に10を4回掛ける=100,000pF=0.1µF

●第1・第2数字・・・数値

●第3数字・・・10を掛け算する回数

●単位はpF

関連リンク

関連製品

関連記事