水晶振動子は、水晶ブランクのQ値が高いことによって任意の安定した周波数を得ることのできる電子部品です。しかしながら、Q値が高いゆえに水晶ブランクの表面上にパーティクルが付着すると、圧電特性により得られた振動は阻害され、CI特性が大きく上昇します。CI特性が上昇し、規定のCI値が得られないと発振が停止することがあります。
ムラタ独自のパーティクルスクリーニング技術は、ムラタの特許技術(特許第4998620号)であり、ムラタ水晶振動子の製造工程で実施しています。2009年から量産を開始していますが、湿中処理導入後、出荷品におけるパーティクルによる不具合について、他社ppmオーダーに対してムラタ水晶振動子はppbオーダーでのスクリーニングが可能です。(当社試算)