2009年6月26日
株式会社村田製作所
代表取締役社長 村田 恒夫

株式会社村田製作所は、電源の1次回路に用いられる安全規格※1認定のX2コンデンサ※2 (GBシリーズ) の容量拡大・コストダウンを実現し、新製品において、当用途の積層セラミックコンデンサでは初めて56nF※3の容量を達成しました。また、これまでの貴金属電極に代わって、卑金属電極を用いることにより、従来比約15%のコストダウンを達成しています。
一般的に電源1次回路にはフィルムコンデンサが用いられていますが、当製品へ置き換えることにより、体積比1/10と大幅な小型化が可能となります。そのため、ノートPC用アダプタのような小型・低背実機への搭載に最適となります。
電源1次回路に使用されるコンデンサは高電圧サージを受けるリスクがあるため、安全規格認定が求められます。これまで、電源1次回路用コンデンサにはフィルムコンデンサが用いられていましたが、サイズが大きい、高温に対応できない、などの課題がありました。
また、昨今の電子機器の小型化にともない、電源1次回路用コンデンサにも小型化が強く求められてきました。このニーズに応えるべく、当社は、フィルムコンデンサより小型化が可能な積層セラミックタイプの安全規格認定コンデンサGBシリーズを開発し、03年より量産していました。既存品は、電極に貴金属である銀等を採用していたため高コストでしたが、今回、電極をニッケル等とし、卑金属化によるコストダウンを達成しました。また同時に、高容量が求められるX2コンデンサ用途において、従来10〜33nFであった静電容量ラインナップを56nFまで拡大しました。
※1 安全規格
電子機器や部品が原因となる災害発生を防ぐために定めた規格または規制。
※2 X2コンデンサ
電源1次回路ライン間 (ホット−ニュートラル間) に接続され、耐電圧サージなどクラスX2の安全規格を満たしたコンデンサ。電磁障害となるノーマルモードノイズの除去を目的とする。
※3 nF
1F (ファラッド) の十億分の一
電源1次回路X2コンデンサ用途に使用する電磁障害防止用コンデンサ
| 形式 | シリーズ | 公称静電容量 (nF) | 品番 |
|---|---|---|---|
| GA355 (5.7×5.0) | GB | 10 | GA355QR7GB103KW01L |
| 15 | GA355QR7GB153KW01L | ||
| 22 | GA355DR7GB223KW01L | ||
| 33 | GA355ER7GB333KW01L | ||
| 47 (追加) | GA355ER7GB473KW01L | ||
| 56 (追加) | GA355XR7GB563KW06L |

| g | 3.0mm |
|---|---|
| L×W | 5.7×5.0mm |
| T | 1.5mm〜2.9mm (品番により変更) 1.5mm…静電容量 10、15nF品 2.0mm…静電容量 22nF品 2.5mm…静電容量 33nF、47nF品 2.9mm…静電容量 56nF品 |
2009年4月より量産開始
月産50万個
約50円/個 (品番により変更)
広報部企業広報課
TEL: 075-955-6786/FAX: 075-955-6526