Japan / MURATA MANUFACTURING CO., LTD.
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LED照明のオープン不良対策部品 アンチヒューズ素子の開発

2009年6月26日

株式会社村田製作所
代表取締役社長 村田 恒夫

アンチヒューズ素子

要旨

(株) 村田製作所はこのたび、LED照明のオープン不良対策部品「アンチヒューズ素子」を開発しました。

この素子により、直列接続のLED照明でオープン不良が起こった場合も、照明全体を点灯させ続けることができ、オープン不良による照明メンテナンスコストが削減できます。当製品はLEDを用いるすべての照明に使用でき、特にメンテナンスコストが大きい屋外大型照明などに最適です。

また、従来のオープン不良対策と比較して、回路の単純化によるコストダウンや色ムラの減少が図れるほか、ツェナーダイオードで避けられなかった電源電圧の降下を防ぐことができるため、エネルギーの高効率化にも貢献します。

サンプルサイズは1.0×0.5×0.5mmで、現在、0.6×0.3mm、0.4×0.2mmサイズを開発中です。

背景

昨今、低消費電力、小型という利点から照明機器のLEDへの置き換えが進んでいます。

しかし、直列に複数のLEDが接続されている回路では、1つのLEDがオープン不良を起こすと、1列すべてのLEDが消えてしまうという問題があります。

現在オープン不良対策として行われている直並列回路の構成では、オープン不良時に電流量が変化し、LEDの色ムラが生じるという問題があります。また、静電気破壊対策としてツェナーダイオードが設置されている回路でオープン不良が起こると、電圧降下がおこり、直列につないでいる他のLED照明が暗くなるという問題もあります。

今回当社が開発したアンチヒューズ素子をLED直列回路に並列接続すれば、これらの問題を解決し、簡単にオープン不良対策を行うことができます。

※オープン不良
配線が途中で断線していることによる不良。これが起こるとLEDには電流が流れなくなり、直列接続されている他のLEDも消えてしまう。
対義語: ショート不良

仕組み

仕組み図

  • 1つのLEDがオープン不良を起こした際に、アンチヒューズ素子に高電圧がかかる。
  • 高電圧によりアンチヒューズ素子が高抵抗状態から低抵抗状態にシフトする。
  • アンチヒューズ素子を通して電流が流れ、通常なら消えてしまう他のLED照明が継続点灯する。

メリット

  • LED照明オープン不良時であっても、照明全体の明るさを維持
  • ツェナーダイオードと比較して小型 (1.0×0.5×0.5mm) のため、照明点灯時にも目立たない
  • ツェナーダイオードと比較して動作後の抵抗が小さいため、大電流を安定して流すことが可能
  • 直並列回路と比較して、回路の単純化によるコストダウン、色ムラの減少に貢献
  • 電源電圧を降下させずにオープン不良対策が可能
  • メンテナンスコストが高い屋外大型照明等に最適

用途

LEDを用いるすべての照明

電気的性能

  • 許容電流: 350mA
  • 定格電圧: 4V
  • トリガー電圧: 20V
  • 絶縁抵抗 (動作前): 1MΩ
  • 動作後抵抗: 3Ω以下

生産体制

2010年1月より100万個/月で量産開始予定

サンプル価格

40円/個

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広報部企業広報課
TEL: 075-955-6786/FAX: 075-955-6526

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