2009年9月15日
株式会社村田製作所
代表取締役社長 村田 恒夫
村田製作所はこのたび、UHF帯※1の無線通信を用いたRFID※2に用いるリーダライタ用通信デバイスを開発しました。UHF帯RFIDの普及には大型で高価なリーダのダウンサイズ、コストダウンが課題でしたが、当社はRFIDリーダライタ用通信デバイスを23×13×2.8mmサイズに小型化し、機器の大幅なコストダウンを可能にしました。
また、当社は取り付けが容易なRFIDタグ「マジックストラップ®※3」も商品化しており、タグとリーダ、両方の商品ラインナップにより、UHF帯RFIDの普及を推進しています。
現在普及しているRFIDはHF帯※4を使用しているため、通信距離が短く、その読み取りにはタグとリーダを近接させる必要があります。一方、UHF帯を用いたRFID通信は最大2〜3mまで通信距離を伸ばせるため、リーダを動かすことなく複数のタグを一度に読み取ることができます。しかしながら、現在のUHF帯のリーダライタは非常に大きく、高価なため、広い普及にはまだ至っていません。当社はこの課題を解決する小型・安価で、携帯機器にも内蔵可能なUHF帯のリーダライタ用通信デバイスを開発しました。
※1 UHF帯: 860-960MHzの周波数。電波の波長が身の回りの物品のサイズと近いため、電波の回り込みが期待できる。そのため、多少の障害物があっても通信が可能であり、パッシブタグの中では到達距離が最も長い周波数である。
※2 RFID:: Radio Frequency Identificationの略。ID情報を埋め込んだタグから、電磁界や電波などを用いた近距離の無線通信によって情報をやりとりする。
※3 マジックストラップ®: 当社が開発したRFIDタグ。詳細は下記URL参照。
http://www.murata.co.jp/new/news_release/2008/0529/index.html
※4 HF帯: 13.56MHz。一般的な非接触式ICカードが利用している周波数帯。13.56MHzのICタグが現在は広く使われている。
23×13×2.8mmサイズを開発。従来の他社同等機能品と比較して、体積比約80%のサイズダウンを達成。携帯電話等にも搭載可能。
通信回路ブロックをデバイス化し、UHF帯リーダライタの低価格化を実現。
UHF帯のRFIDは読み取り範囲が広いため、リーダを動かさなくとも複数のタグを一度に読み取り可能。在庫管理など読み取り作業のスピードアップに貢献。
UHF帯RFIDリーダライタの通信回路ブロック。
UHF帯RFIDリーダライタは以下の用途に最適です。
各種混在した商品の在庫など容易に確認可能。
製品本体にRFIDリーダライタを持たせこれと組み合わせて使用する消耗品などにタグを設けておくことで、正規品でのみ機器が動作するように設定可能。
商品一つ一つにタグをつけることにより、レジで一つ一つの商品の値段を確認せずとも一括で精算が可能。
周波数: 860-960MHz
出力レベル: +17dBm
2009年10月以降サンプル提供開始。
2010年4月より、100万個/月で量産開始予定。
1万円
広報部企業広報課
TEL: 075-955-6786/FAX: 075-955-6526