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村田製作所グループ 今夏の電力抑制に向けての節電対策について

2012/06/29

株式会社村田製作所
代表取締役社長 村田 恒夫

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要旨

株式会社村田製作所では、今夏の電力需給状況を踏まえて、昨夏および今冬の節電取り組みを継続実施しています。また今夏、一部の事業所においてはガス吸収式冷温水機*1を増設する追加施策をおこなっています。

これらの節電対策により、政府から要請される2010年度比削減比率を、事業所が所在する各地域 (東北・関東・関西・北陸・中国) とも達成できる見込みです。

概要

当社では、電力抑制要請により生産活動に影響が及ぶことのないよう、コジェネレーションシステムの最大限活用、ガス吸収式冷温水機の増設を実施します。休日振り替えやシフト変更などの予定はありません。
各事業所における主な取り組み内容は以下の通りです。

今夏の新たな取り組み

関西電力管内

電子部品の材料の研究開発・製造をおこなっている八日市事業所 (滋賀県東近江市) において、ガス吸収式冷温水機を追加で導入し、ピーク電力抑制のために7月より稼働します。この冷温水機で生成した冷水は、空調や一部の生産設備の冷却に使用されます。

北陸電力管内

当社の生産拠点が多く所在する北陸地区では、福井村田製作所 (福井県越前市) および富山村田製作所 (富山県富山市) において、ガス吸収式冷温水機を追加で導入し、7月より稼働できる体制を構築します。この冷温水機で生成した冷水は、空調や一部の生産設備の冷却に使用されます。

継続して実施する取り組み

関西電力管内

下記の施策で、2010年度比15%程度の電力抑制が可能です。

  • 本社 (京都府長岡京市)
    太陽光発電システムの利用
  • 野洲事業所 (滋賀県野洲市)
    コジェネレーションシステム*2(CGS) の稼働
  • 八日市事業所 (滋賀県東近江市)
    ガス吸収式冷温水機稼働によるターボ冷凍機*3の電力抑制

すべての事業所での取り組み

  • クールビズの拡張実施 (5月~10月)
  • 装飾照明の消灯
  • 照明の照度調整、間引き、消灯の徹底
  • 空調設定温度28℃の遵守徹底
  • 空調機の停止または間欠運転
  • 一部の生産設備のピーク時間帯の停止
  • 待機状態の生産設備のブレーカーオフ
  • 窓への遮熱フィルム張り付け
  • OA機器の省エネ対応 など

取締役 常務執行役員 牧野孝次のコメント

ムラタグループでは全社一丸となって使用電力の削減に最大限取り組む所存です。一方で、スマートフォンやタブレット端末、カーエレクトロニクスなどは、電子部品需要の高い伸びが期待されます。そのため、生産活動には影響を与えないよう対策を講じ、お客様のニーズにお応えできるよう努めてまいります。

用語説明

*1 ガス吸収式冷温水機: ガスをおもなエネルギーとして冷水や温水を生成する設備。圧縮式冷凍機の圧縮機の役割を、吸収材を用いる化学的な方法に置き換えて冷凍サイクルを形成する。
*2 コジェネレーション:
システム:
一つのエネルギー源から電気や熱など、二つ以上の有効な二次エネルギーを取り出す総合効率の高いシステムのこと。燃料は都市ガスを使用している
*3 ターボ冷凍機: ターボ式圧縮機 (遠心圧縮機) を用いた冷凍機のこと。

ムラタについて

村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。

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