2012/09/28
株式会社村田製作所
代表取締役社長 村田 恒夫
要旨
株式会社村田製作所は、2012年7月に買収を完了したRF Monolithics, Inc. (以下、RFM社) の製品をこのたびムラタとしてはじめて展示会に出品します。
2012年10月2日~10月6日に千葉県幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2012にて「短距離通信向けSAW内蔵モジュール」「RFICチップセット」をご紹介します。
RFM社について
当社の米国子会社が2012年7月に買収したRFM社は、医療機器市場、車載機器市場、産業機器市場およびエネルギー関連市場向け通信モジュールや、SAW技術を基盤とした高周波部品の開発、販売に強みを持っています。当社が今後注力したいこれらの新規市場では、無線通信の成長が見込まれています。RFM社の持つRFモジュール設計技術、FHSS (Frequency Hopping Spread Spectrum: 周波数ホッピング) を中心とする独自のプロトコル技術*1、Machine To Machine (M2M) *2領域におけるシステム開発のノウハウを、当社の保有する各種ハードウェア、ソフトウェア技術と融合させることで、新たな価値を提供してまいります。
出展製品の概要
短距離通信向けSAW内蔵モジュール
特徴
- 電子医療機器に適した低消費電流設計のRFモジュールです。小容量バッテリでの動作が可能です
- 電子医療機器間通信に必要なRF部、SAWの一体型モジュールで、対象セットの小型設計に貢献します
用途
- 医療用途 (遠隔監視/遠隔測定)
- 人体埋め込み用途
品番
TR1000、TR3000、TR7000、TR8000シリーズ
(送信専用、受信専用、評価キットも準備しています)
外形寸法図
TR3005 (403.5MHz) : A x B x C=10.1 (typ) x 6.9 (typ) x 1.9 (typ) mm
RFICチップセット (300-510、863-960MHz帯)
特徴
- 健康管理機器/生体情報取得機器と、各種モニタ/データベース装置間の無線接続を可能にします
- 低消費電力かつ高密度集積のチップセットの採用により、製品寿命/セット小型設計に貢献します
用途
- 医療用途 (遠隔監視/遠隔測定)
例: 血圧計、血糖値計など
品番
TRC103、TRC105シリーズ
電気的性能
|
TRC103シリーズ |
TRC105シリーズ |
Current consumption |
3.0mA |
2.7mA |
Transmission power |
+11dBm |
+13dBm |
Data transfer rate |
200kb/s以上 |
200kb/s以上 |
Operating voltage |
2.1V-3.6V |
2.1V-3.6V |
外形寸法図
TRC103 (863~960MHz RFトランシーバ) : A x B x D=5.0 (typ) x 5.0 (typ) x 0.8 (typ) mm
用語説明
*1 プロトコル技術: |
ネットワークでの通信に関わる技術 |
*2 Machine To Machine (M2M) : |
ネットワークに繋がれた機械と機械が、人間を介さずに相互に情報を交換し、自動的に最適な制御を行うシステム |
関連リリース
ムラタについて
村田製作所はセラミックスをベースとした電子部品の開発・生産・販売を行っている世界的な総合電子部品メーカーです。独自に開発、蓄積している材料開発、プロセス開発、商品設計、生産技術、それらをサポートするソフトウェアや分析・評価などの技術基盤で独創的な製品を創出し、エレクトロニクス社会の発展に貢献していきます。
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