製品情報

セラミック原料

携帯電話、薄型TV、ビデオカメラなど、あらゆるエレクトロニクス機器に欠かせないのが電子セラミック部品です。岡山村田製作所では、その原材料となるチタン酸バリウムやチタン酸ジルコン酸鉛を始めとしたセラミック原料の製造を行っています。

これらセラミック原料は、独自のプロセスとその管理技術によって、超微粒化、高純度化を図り、セラミックスとして優れた焼結性、緻密性を有するセラミック原料粉末となります。そして、積層セラミックコンデンサや圧電セラミックスなどの電子セラミック部品として、エレクトロニクス機器の高機能化、小型化に大きく貢献しています。

セラミック原料
セラミック原料

岡山村田製作所の原料プロセスは、無機、有機化学や物理学、結晶学、流体力学などの先進の化学技術の成果を取り入れながら、日々進化させ、優れた特性のセラミック原料を国内外のムラタグループに供給しています。

原料プロセスで培ったノウハウは、電子セラミック部品を製品化する加工工場でも活用され、加工工場の製品づくりで得られた知識と経験は、原料プロセスへとフィードバックされます。
この原料から加工までの一貫体制による「総合力」が、私たち独自の財産といえるでしょう。

インダクタ

インダクタとは、電気と磁気を互いに作用させることでさまざまな働きをする電子部品で、コイルとも呼ばれます。岡山村田製作所では、高周波インダクタとパワーインダクタを生産しています。

高周波インダクタは、電気信号を伝える回路で、主に信号のマッチングや信号の取り出しに使われます。加工時には特殊加工技術を用いることで、小型化が可能で高Q特性をもつことと同時に、L値の狭偏差やステップの細かいL値のラインアップをもつことが特徴です。

一方、パワーインダクタは、各電源回路で必要となる電圧へ変換する機能を有します。また、電源の持続時間を長くしたり、ノイズを抑制する役割を果たします。

インダクタは、多機能化や高機能化など、進化を続ける携帯電話を中心とした通信機器に欠かせない部品です。微細加工技術が、電子機器の新しい可能性を拡げていくのです。

インダクタ
インダクタ

LCフィルタ

LCフィルタとは、インダクタ(L)とコンデンサ(C)のパターンを形成した薄いセラミックシートを数十枚重ね、さらにそれぞれのシートを立体的な配線で繋ぐことで高密度な3次元回路を形成した受動部品です。

通信に必要な電波を取り出したり、不要な電波やノイズを除去するのがLCフィルタの機能となっていますが、インダクタとコンデンサの組み合わせにより様々な通信に対応できることから、スマートフォン、スマートウォッチ、パソコン、WiFiルーター、ゲーム機など多岐に渡る通信機器で使用されています。

岡山村田製作所で生産される積層チップタイプのLCフィルタは、各種機器の高性能化と小型・軽量化、そしてノイズ対策にも大きく貢献しています。

LCフィルタ
LCフィルタ

RFモジュール

LCフィルタと同様に、薄いセラミックシートを数十枚重ねた高密度な3次元回路を形成したセラミック多層基板の上に、スイッチICやコンデンサ、フィルタなどの部品を搭載した電子デバイスのことをRFモジュールと呼んでいます。

主にスマートフォンを中心とした通信機器に使われ、通信に必要な電波の送受信の分波、フィルタリングの役割を果たします。

通信規格が4Gから5Gへと進化を遂げ、それに伴い部品点数も増加する傾向にある一方、機器の大きさが大きく変わらない背景には、このような、電子部品自体の小型化・低背化が存在しています。

RFモジュール
RFモジュール