高速差動伝送ラインのノイズ対策では、信号品質を維持しつつノイズを抑制することが重要です。
信号品質を維持するためのポイント
伝送ラインの特性インピーダンスとの整合が不十分なチョークコイル、各アプリケーションの信号周波数帯におけるディファレンシャルモードの挿入損失が大きいチョークコイルを挿入すると、信号への影響が大きくなります。
そのため、フィルタ挿入前後において、信号品質に影響を与えないようなチョークコイルを選定する必要があります。

目安として、1Gbps以上の高速伝送を行う場合には特性インピーダンス整合が必要です。
伝送ラインの特性インピーダンスとコモンモードチョークコイルの特性インピーダンスに不整合があると、信号の反射などが発生し、信号品質に影響を与えます。
製品の特性インピーダンスとの整合性は、TDR (Time Domain Reflectometry) を調べることにより確認することができます。

差動伝送ラインにおける信号は、ディファレンシャルモードで伝わります。
したがって、伝送信号の品質 (電圧振幅やジッタなど) を維持するためには、信号周波数帯におけるディファレンシャルモードの損失が小さいコモンモードチョークコイルを選定することが重要となります。
<例>

※ -3dBとなる周波数をカットオフ周波数とします

差動伝送ラインで問題となるノイズの多くはコモンモードで伝わります。
そのため、抑制したいノイズの周波数帯において、コモンモードの減衰量が大きいチョークコイルを選定することが、ノイズ除去のために重要となります。
<例>

| 高カットオフ品: | ここでは、ディファレンシャルモード透過特性のカットオフ周波数が約6GHz以上である仕様の製品をいいます。 |
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