ノイズ対策の基礎 【第7回】 LC複合タイプEMIフィルタ
2012年01月30日
カテゴリー:ノイズ対策PLAZA
<CとLを組み合わせると、急峻な挿入損失カーブになる>
以前、コンデンサやインダクタの単体よりも組み合わせた方が挿入損失が急峻になるということをご紹介しました。図1はそのおさらいです。
図1 フィルタの素子数と周波数特性
このように、フィルタの素子数が多くなるほどフィルタの挿入損失特性の傾きが急峻になります。
<フィルタの挿入損失特性の傾きが急峻になると、信号とノイズの選択性が向上する>
フィルタの挿入損失特性の傾きが急峻になると、信号とノイズの周波数が接近しているときに信号に悪影響を与えにくくなります。図2は信号周波数が比較的高く、ノイズ周波数に接近しているときの例です。両者の周波数が接近している場合、挿入損失の緩やかなフィルタを使用すると、ノイズが十分に落ちるような定数を選択すると、周波数の近い信号の高調波成分も減衰させてしまいます。その結果、図3のように、信号波形がなまってしまうことになります。信号周波数に影響がないような定数を選択すると、今度はノイズを十分に落すことができなくなります。
一方、挿入損失特性が急峻なフィルタを使用すると、信号とノイズを選択的に分離することができるため、信号への影響をおさえることができます。このため、LC複合フィルタは、高速な信号が流れるラインで信号波形への影響をできる限り抑えてノイズ対策を行いたいときに使用されます。
図2 フィルタの特性による、信号への影響の違い
図3 波形なまりの例
2012年01月30日
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